出典:https://www.nikkan-gendai.com/
こんにちはritaです。
ノーベル医学生理学賞を2018年に受賞した本庶佑さん
ですが、特許使用料の配分の少なさに不満を染め示し、
小野薬品へ提訴される方向です(2019年 7
月27日)。
特許使用料の少なさが問題のようですが
実際はいくらなのでしょう?
また、本庶佑さんが貰っている金額は本当に
安いのでしょうか?
事実を踏まえて調査します。
もくじ
特許使用料とは
そもそも特許使用料とはなんでしょうか?
正確に言うと、
特許使用料とは
特許権を有している権利者以外が、
その発明を使用する場合に支払わなくてはいけない料金
参照:https://www.7color-patent-firm.jp/
です。
「ライセンス料」「ロイヤリティ」などとも
呼ばれることがあります。
使用者が支払った特許使用料は、権利者が獲得します。
本件では、本庶佑さんが持っている特許権を
小野薬品が使用し商品を販売。
その使用料金が安いから問題となっている。
ということですね。
ではそもそもその特許使用料は
どのようにきめられるのでしょうか?
特許使用料の決め方
特許使用料に関しては明確な規定はないで、
権利者に委ねられています。
実際には、
権利者と発明の使用を望む使用者との間で話し合われ
決められる場合が殆どのようです。
特許使用料料の相場?
今回のようなビジネスの場合では、
売上に対する割合で継続的に支払うケースが多い
ようです。
割合については、業界によって細かな差異があります。
というのも、
特許が商品にどれだけ寄与しているかが異なるからです。
例えば、
特許権そのものを使った薬品と、
一部に特許権を使用したスマートフォンの場合などです。
この場合は前者の医薬品の方が特許使用料が高くなります。
したがって、「製薬」の業界は特許使用料が高く、
売上に対して約6%程度の使用料が業界の相場です。
小野薬品が本庶佑への特許使用料
本庶佑さんが小野薬品工業さんから特許使用料と
して受け取った金額は現時点(2019年7月27)では、
0円です。
というのも、
特許契約を結んだ小野薬品から支払われた約26億円
を、本庶佑さんが契約に納得できない点があるとして
受け取られていないからです。
ですので、その26億円は全額法務局に現在は保管されています。
小野薬品が支払った特許使用料は本当に安いのか?
小野薬品が支払った26億円は本庶佑さんは受け取っては
いませんがこの26億円は安いのでしょうか?
医薬品の特許使用料の相場は6%ですのこの数字を基に計算します。
本庶佑さんが開発された特許が使われたオプジーボと
いう商品の今までの売上高は
約1兆3000億円です。
*小野薬品工業と米ブリストル・マイヤーズスクイブの合計)。
1兆3000億の6%というと、
780億です。(゜レ゜)
これが全て本庶佑さんの収入になるわけではないですが
26億円と比べるとその差は歴然。(゜レ゜)
相場の3.4%しか貰っていないと理解出来ます。
なので、本庶佑さんが提訴するのも理解できます。
ただ、
そもそもの契約書がどうであったのか?や、
小野薬品で営業利益以上の研究開発費が使われている等の情報もありますので、双方の主張を聞いた上でないと
軽々しくはコメントできないですよね。
ただ、
本庶佑さんも今後の若手研究者の為の基金を設立する為
の資金としてこのお金を全うに社会に還元されたいとい
う思いがあります。
また、本庶佑さんが最初に正しい実例を作ることで
後塵も不安なく歩み、それが世の為人の為に繋がる
といった思いもあるのかもしれませんね。^^
一度両者でしっかり話し合いのテーブルを
持たれてるのが良いのかもしれませんが、
大人になると色々と難しくなりますよね…笑
最近こんな話題が多いですが… 笑
まとめ
ということで今回は、
・特許使用料とは
・特許使用料の決め方
・特許使用料料の相場?
・小野薬品が本庶佑への特許使用料
・小野薬品が支払った特許使用料は本当に安いのか?
について調査させて頂きました。
大切なことですので、
ちゃんと話し合って公平に問題が解決されることを祈ります。