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こんにちはritaです。
衝撃のニュースが飛び込んできました。
あの稲盛和夫さんで有名な超優良企業の
京セラが14億円の申告漏れ!
数字絶対主義、京セラフィラソフィー
伸び白を期待されたシンガポール。
背景に何があったのか?
調査します。
もくじ
京セラ・14億円脱税の背景
少々長いですが、
正確に内容を伝えることが大切だと
思いますので朝日新聞さんから引用させて頂きますね。
一言で言うと14億円の申告漏れ=脱税です。
詳しくはこちらです。↓
タックスヘイブン(租税回避地)にある子会社の税務処理をめぐり、電子部品大手の京セラ(本社・京都市)が大阪国税局から約14億円の申告漏れを指摘されたことがわかった。過少申告加算税などを含む追徴税額は3億円弱とみられる。
関係者によると、京セラはシンガポールに「電子部品製造業」を主な事業とする子会社を所有。日本よりも税負担の軽い国や地域に適用される「タックスヘイブン対策税制」(CFC税制)に基づき、この子会社の所得は国内の所得に合算する必要があるのに、していなかったという。
CFC税制には、「その国・地域に、主な事業に必要な固定施設がある」など四つの要件を全て満たせば合算が免除される特例がある。だが、国税局はこの子会社はシンガポール国内に工場などの施設を所有しないペーパーカンパニーで、免除の要件を満たしていないと認定したとみられる。
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京セラ・稲盛和夫の哲学
京セラには
創業者の稲盛和夫氏の「考え方」に基づいて
経営判断がされています。
この考え方は
「京セラフィラソフィー」と呼ばれていて
宗教だ!と叩いている人もいます。
離職者が多いのも事実ですが
「考え方」は判断の軸になるので
組織として統一させるのは
当然だとも言えますね。
やり方や、そのレベルは別の問題として。
で、
この考え方を末端まで浸透させる為に
毎朝この考え方が記された青い手帳を
輪読するというのが朝礼でのルーティーンに
なっている時期がありました。
その中に
「正々堂々と利益を上げる」という項目があります。
どういう意味かと言うと、
バブルの時に、あらゆる会社が株や土地転がしで
利益を求めた。借金をしてまで買うものもいた。
バブルが崩壊した後はどうだったか?
価格も下落し赤字になり倒産する企業もあいついだ。
だから、
株や土地転がしで刹那的な利益を求めては
いけない。
本業を磨き続けて世の中に価値を提供し
その対価としてしっかり利益を得るんだ。
それが「人として正しい」行いなんだ。
と言う意味になります。
金融関係の人には
眉を潜める人もいるかと思いますが
あくまでポイントは、
本業の価値を高め世の中に貢献する
ということなので、賛同する方も多いのではないでしょうか。
実際に
京セラは納税することで社会貢献を
しているという自負がありますので
今回の申告漏れは社内でも重大な問題として
取り上げられていることは間違いありませんね。
ちなみに
稲盛和夫さんは社内では
「名誉会長」という呼ばれており
その絶対的な権力は未だ健在です。
京セラ・数字絶対主義
一方で
京セラは数字を絶対的に達成しなければ
ならないという社風があります。
でも、もう駄目だと思う時って誰でも
ありますよね。
そんな時は、
「もう駄目だと思った時が仕事の始まり」
という「考え方」も京セラフィラソフィーに
記されているくらいですので愚直に達成することが
求められます。
具体的には
「受注」、「売上」、「税前」を3点で
100%達成を毎月求められます。
担当レベルでです。
一般的なメーカーですと
売上のみという企業が多いと思いますが、
そこに受注と税前利益という管理指標を
入れることがポイントですね。
来月の見通し、また事業そもものの利益が
確実に確保し従業員の雇用を守る為に
先を見越した安定した経営をしようとするのが
狙いです。
ただ、
これを毎月100%達成するというのは
簡単なことではありません。
なので
月末になると幹部層は、
(京セラでは課長のことを「課責任者」)と
呼びます。)
数字を作る為に四方八方に電話をしまくる
という光景は日常茶飯事になっています。
そういった背景もあり
数字に対するプレッシャーは
半端なく大きいというのが現実ですね。
京セラ・シンガポールの内情
このような数字必達が義務付けられる
経営手法ですので今回の問題となった
シンガポールのような日本よりも
伸びしろが大きい国での数字目標は当然
更に高いものとなっているのが普通ですね。
なので
その数字(受注、売り上げ、税前)を
達成するための相当なプレッシャーが
かかっていたことは容易に想像出来るのでは
ないでしょうか。
また異国の地で外人を相手を仕事をする。
それだけでもストレスが溜まりますので
その心労たるや推して知るべしですね。
意図的なのか
意図的でないのか、
意図的でないことを信じていますが、
京セラ側から現在のコメントとしては
「税務調査の有無や内容については答えられない」
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となっています。
京セラ・脱税の理由
報道では
14億円の申告漏れ=脱税となっていますが、
どこまでを所得に入れるのか入れないのかと言う点は
明確な線引きがあいまいな場合があるので
報道だけを聞いて京セラ=悪となるのはどうかと
思います。
京セラは
稲盛和夫氏が作り上げた哲学を基に
本当に必死で仕事をしている会社ですので
人間の弱さからくる過ちをも事前に想定に入れ、
それを防止する為の仕組みを作りあげようと
している会社です。
(それ故に堅苦しいところありますが 笑)
なので
今回の脱税報道については、
ショックを受けた方も多いと思いますが
国税サイドだけの報道を聞いて
偏見を持つのではなく、
京セラ側からの考え方を聞いた上で
理解を深めることが正しい認識に繋がるのは
ないかと思います。
まとめ
ということで今回は、
・京セラ・14億円脱税の背景
・京セラ・稲盛和夫の哲学
・京セラ・数字絶対主義
・京セラ・シンガポールの内情
・京セラ・脱税の理由
について記事にさせて頂きました。
メディアの報道を鵜呑みにするのではなく
事実を掴み、自分の頭で咀嚼した上で
ここはいい会社だな、ここはちょっと違うかなと
判断していければいいかもしれないですね。^^