こんにちは、ritaです。
ヤフーを日本一のインターネット
サービス会社に叩き上げた
井上雅博氏と
革命的な
ファイル共有ソフト、
ウィニーを開発した
金子勇(かねこいさむ)氏について
NHKで放映されました。
”NHKスペシャル 平成史(8)情報革命
ふたりの軌跡~ネットは何を変えたか
2019年4月28日(日) 21時00分~21時50分”
今回は、Winnyの開発者
金子勇という
一人の天才プログラマーに
について調査したいと思います。
*ヤフー創業者の井上雅博氏の記事はこちら!
もくじ
金子勇の経歴
詳しく知りたい読者の方も
おられると思いますので
少し長いですが掲載させて
頂きます。
お忙しい方は、
ポイントだけを
後述しますので
そちらをご参照下さい。
栃木県下都賀郡都賀町(現・栃木市)出身。
小学生の頃からプログラム技術に興味を持ち、
栃木県立栃木高等学校在学中に第一種情報処理技術者試験に合格。
1989年に茨城大学工学部情報工学科に入学。
その後、同大学院工学研究科情報工学専攻修士課程を経て、
1999年に同博士課程を修了し、博士(工学)を取得する。
学位論文は『プロトタイプベースオブジェクトファイルシステムの開発と
そのシミュレーションシステムへの応用』。
研究者として卒業後は博士研究員として
日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)に勤務。
地球シミュレータ向けソフトウェアの研究開発に従事。
2000年から2001年にかけて、情報処理推進機構 (IPA) の
未踏ソフトウェア創造事業の一つ
「双方向型ネットワーク対応仮想空間共同構築システム」に参加。
2001年頃 エクス・ツールス株式会社に従事する。
この前後、3D物理シミュレーションソフトウェア「Animbody」「Nekoflight」などのフリーウェアを発表する。
2002年1月、東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻情報処理工学
研究室(数理情報第七研究室)特任助手に任用。
同年5月にピュアP2P型の通信方式を持たせたファイル共有ソフト、
Winnyの最初のベータ版を電子掲示板サイト「2ちゃんねる」の
ダウンロードソフト板で公開。
Winny事件、同じファイル共有ソフトであるWinMXを利用した
公衆送信権(送信可能化権)の侵害が横行し、
著作権法違反で逮捕者も続出していた中で、
匿名性が強化されたWinnyへ移行する利用者が後を絶たず、
2003年11月にはWinnyを利用して著作物を送信した人物が
逮捕された。
これに影響される形で2004年5月10日、
金子は著作権法違反幇助の疑いにより京都府警察に逮捕、
5月31日に起訴された。
裁判所での事件名は「著作権法違反幇助被告事件」。
弁護士の壇俊光ら「ウィニー弁護団」が、
2ちゃんねるやサイトなどのネット上で呼びかけをすることで
裁判費用を有志で募り、わずか3週間で1600万円を集めることに成功する。
今でいう「クラウドファンディング」の先駆けであり、
本件の問題が「イノベイターの活動を萎縮させ将来的に支障をきたす
可能性がある」ことを、ネットユーザーらが懸念し
本件に注目していた事が伺える。
2006年12月13日、京都地方裁判所(氷室眞裁判長)において
罰金150万円(求刑懲役1年)の有罪判決が言い渡された。
金子側は同日、大阪高等裁判所に控訴し、
検察側も刑が軽すぎるとして控訴した。
2009年10月8日に大阪高裁での控訴審(小倉正三裁判長)判決にて
逆転無罪判決となり、
21日に大阪高等検察庁は判決を不服として最高裁判所に上告。
2011年12月20日 最高裁第三小法廷(岡部喜代子裁判長)は検察側の上告を
棄却。無罪が確定した。
2013年7月6日 急性心筋梗塞で他界
ポイントだけを
解説させて頂きます。
・小学生の頃から
プログラミングを始める。
パソコンどころか
ファミコンも
普及していない1970年代に
プログラミングに興味を
持ち始めたというのが
ポイントですよね。
イチロー選手と同じで
小学生の頃から一つの道を
歩き続けてきていたんですね。
そして
高校時代に
第一種情報処理技術者試験に合格。
この試験も決して簡単ではありません。
試験の対象者は、
大学卒業レベルの一般常識と
3年以上のプログラミング経験を有する
シニアプログラマーとのことです。
ちなみに合格率は、13.6%*。
1)応募者数累計:1,096,483名
2)受験者数累計:669,911名
3)合格者数累計:91,372名(合格率:13.6%)
つまり、
高校生の時に
この試験に合格するということは、
3年間仕事で
プログラミングを
みっちり、やった社会人と
同レベルであるという
ことです。
一言で言うと
飛び級です。 (゜レ゜)
やっぱり、
凄い経歴だったんですね。
その後、
茨城大学で
博士課程修了。
僕自身も海外の大学院で
勉強していた時に、
博士号の取得を目指す
国内外の方々を
見る機会がありましたが
それはもう、
修行僧の様な
レベルでした。
中でも、
そして情熱もある人のみが
行く世界。
そういう感じでした。
もちろん
飛びぬけて優秀な方ばかり
です。
僕のいたイギリスでは
最低でも3~4年。
その間に
論文試験と
専門家との口頭試験。
孤独な闘いなので、
うつ病が天敵のようでしたね。
なので、
定期的に集まる機会を
学校を上げて取り組んで
いました。
イギリスの場合ですが。
また、
余談ですが、
雨も多く、冬は日没も早かったので、
(こんな感じです)
うつ病からの二次被害も
懸念していたようでしたね。
金子勇氏の場合は
日本で博士号取得だったので、
国内と海外では
違いはあるかもしれませんが、
基本的な
「自己との闘い」
という点では変わらないと思います。
ひたすら突き詰めて
研究を進めるといった。
その姿勢が
理不尽な裁判に
黙々と立ち向かう姿勢に
繋がっているのかも
しれませんね。
僕自身、サラリーマンで
理不尽なことはいっぱいあるけど
やっぱり器が違うわぁ…
2004年に
著作権法違反幇助(ほうじょ)で
京都府警に逮捕。
幇助(ほうじょ)とは、
「手助けすること」の意味です。
このWinnyとは
どういったものなのでしょうか?
それを
金子勇氏、
ご自身が
こちらの動画で解説されています。
そして、
2009年 逆転無罪(大阪高裁)
何がこれを勝ち取ったのでしょうか?
信念、プライド、
そして、
後に続く人の為に、
という
「利他の心」を感じます。
しかし、
なんということでしょう!
裁判から4年後に
急性心筋梗塞で他界…
42歳という若さです。
心よりご冥福をお祈りすると共に
ご本人は悔しかったのでないかと
推測します。
金子勇のレア作品【動画】
金子勇氏の
ホームページが見つかりました。
ちなみに
最終更新日は
2013年6月8日です。
趣味で作成された
ソフトウェアを
一般公開されていました。
物理演算とAIベースの
格闘ゲームの
NekoFightというものです。
ご本人のホームページから
ダウンロードも出来ます。
リンクはこちらです。
http://kaneko-isamu.la.coocan.jp/nfight.htm
2ちゃんねる「ひろゆき」の本音
当NHKスペシャルの中で、
2ちゃんねる創設者の
ひろゆき(西村博之)氏は、
金子勇氏のことを
このような趣旨で
語っています。
”彼は捕まったが、
実は悪くないんですよね。
もちろん
包丁で人を指すことは良くない。
それは悪いことだ。
でも包丁を作ることと
それを悪用することは別。
包丁で人を刺した人の罪で
包丁を作った人が逮捕されてしまったら
誰も何も新しいものが
作れなくなる。
それっておかしいよね
この切り分けを(警察が)
出来なかったのは悲しい。”
このように、
開発する側と
それを使う側を
切り分けて
金子氏の
正当性に言及していました。
上述済みですが、
実際に金子氏は
無罪を勝ち取っていますよね。
公の裁判と言う形で。
また
余談ですが、
その無罪の取り方が
「彼らしい」と
金子氏を知る人は語られています。
彼らしいとは
どういうことかというと、
自分の為ではなく、
後に続く開発者の為に
無罪を勝ち取ろうと
上告されたようですね。
切り込み隊長である自分が
不当に逮捕され
泣き寝入りしてしまうと
後に続く人が委縮するのでは
ないかと懸念されたようです。
男ですよね…
それは
後に続く開発者の為だけではなく、
日本、ひいては、世界が
技術革新することに
おいてマイナスだ。
だから、
闘おう。
そのように
思われたのだろうと…
小学生の時から
プログラミングの道を
歩んでこられた方だからこそ
ネット社会の飛躍を
確実に予見されていたのでしょうね。
ちなみに、
金子勇氏が開発の現場として
使われていた
2ちゃんねるでは、
裁判費用の支援として
1500万円が
ご本人の口座に振り込まれた
そうです。
金子勇氏の弁護人も
「2ちゃんねるは
烏合の衆としか
思っていなかったが、
こんなに
義侠心の熱い
人間の集まりだったのか」
と心を震わせたようです。
銀行で通帳記入する時は
5分程止まらなかったそうです。
ガタガタガタガタ…(続)
ないですよね。
こんなこと…
少なくとも僕は
経験ありません。
一瞬で記帳は終わります 笑
また、
記帳が長いということは、
金子勇氏を応援する
個人から纏めてドカッとではなく
大勢の人間が
参道されたということですよね。
なんだか
あったかい
ですよね。
ネット社会って
冷たい印象がありましたが
心が繋がる。
これですよね。
本質は!
まとめ
はい、今日は
我々の生活を大きく変えた
インターネットの躍進に
貢献された
天才プログラマー
金子勇氏について
調査させて頂きました。
天才って
小さい時からその道を
ず~と掘り続けているん
ですね。
そして、
もちろん自分が好きで
始めたのでしょうが、
最終的には自分以外の
誰かの為という
「利他の心」が
あるのだなぁと
思いました。
いやぁ
やっぱり本当に凄い方ですね…
人として格好いい。
そう感じます。
それでは、
最後までお読み下さり有難うございました。
*ヤフー創業者の井上雅博氏の記事はこちら!